各キッチンメーカーのキッチンの違いと特徴
LIXIL:多彩で高機能。割引率の高さも魅力
LIXILより引用
LIXIL(リクシル)はキッチン専門メーカーだったサンウェーブが、トステム、INAX(イナックス)など住設建材メーカーと統合してできた会社です。
「ハンズフリー水栓」「よごれんフード」「らくパッと収納」や、水を流すと渦をつくって汚れをためず流し続けるグッドデザイン賞を受賞した「くるりん排水口」など多彩&高機能が特徴的です。
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パナソニック:横並びのトリプルワイドIH・ガスで料理を楽しく効率的に
Panasonicより引用
パナソニック(Panasonic)の住宅設備は独特で、さすが家電メーカーだけあって、キッチンや水回り設備も家電の一環として、白く近未来的でスタイリッシュなイメージです。
トリプルワイドコンロ、4口のマルチワイドIH、PaPaPaシンク、クッキングコンセントなど、家電的な効率を追求していますね。
最上級キッチンの「Lクラスキッチン」は、好きな人と過ごす新しいライフスタイルをテーマに、キッチンの見た目のデザイン性はもちろん、家電メーカーのPanasonicらしい料理の効率化と家族や友人とのコミュニケーションを生む設計が印象的です。
選べるデザインは、扉カラー100種、ワークトップは25種、取手も10種からコーディネイトできます。
PaPaPaシンクでは、シンク上をスライドできるネットがあるので、食材置き場に使ったり、食器の水切りに使ったり。クッキングコンセントは腰の高さにあるので、ハンドブレンダーを使うときも電源コードが下に垂れ下がるため、ワークトップの邪魔になりません。
3つ横に並んだトリプルワイドIH・ガスは、大きな鍋を3つ置いても当たらず、トッププレート手前のスペースが広いので、お皿に盛りつけたり、まな板を置いて切ったりできる。夫婦や子どもと会話しながらお互い邪魔せず、横に並んでいっしょに楽しく料理ができるのではないでしょうか。
また、手前のスペースのおかげで鍋の取っ手もワークトップエリアにおさまるので、取っ手にひっかかってヒヤっとする場面もなくなります。
特に、白く光沢があり上品な人気色「サテンホワイト」は、是非ショールームで体験していただきたいです。
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TOTO:掃除のしやすさで毎日清潔なキッチン
TOTOより引用
TOTOといえばトイレのイメージが強いですが、キッチンやバス、洗面台などの水回り設備は充実しています。キッチンでは、「水ほうき水栓」や「すべり台シンク」などお掃除しやすさには凝っています。特に、節水の幅広エアインシャワー「水ほうき水栓」は気に入りました♪
コミカルなCMでもおなじみのTOTOシステムキッチン「ザ・クラッソ」は、「きれい」をテーマにしており、見た目が「きれい」なデザインだけでなく、清潔にたもち掃除がしやすい「きれい」も追求したキッチンです。
TOTOキッチンショールームでも特に目を惹く、光を透過し明かりの種類によって独特な美しさ「クリスタルカウンター」。
節水効果があって幅広エアインシャワーの「水ほうき水栓」と「すべり台シンク」で料理クズやゴミが勝手に排水口へ流れていくので後片付けが簡単。
薬品や洗剤成分を含まない水からできている「きれい除菌水」で布巾も排水口も翌日ニオイが残りません。
さらに、掃除がしにくいレンジフード内のフィルターがそもそも無く、凹凸をなくし掃除のしやすさを追求した「ゼロフィルターフードeco」は掃除のしやすさにこだわったTOTOっぽいですね。
扉カラーは人気色の「ルフレスノーホワイト」は上品な光沢で汚れに強くメンテナンスが簡単です。
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クリナップ:丈夫なだけじゃない、デザイン性も実現したステンレスキッチン
クリナップより引用
クリナップといえば、ステンレスキッチン。創業70年以上の歴史があり、多目的な「システムキッチン」という和製英語つくり業界をリード。
特に、ロングセラーで累計販売台数No.1を誇るシステムキッチン「クリンレディ」は有名です。そんなクリンレディは、「STEDIA(ステディア)」にモデルチェンジ。クリンレディから受け継いだステンレスキャビネットはもちろん、全38色の扉カラーに8タイプの取手も。ライフスタイルに合わせてデザインを選べます。
2023年版プロが選んだ人気キッチンランキング中級価格帯でNo.1は、「ステディア」です!
高級価格帯でNo.2は「セントロ(クリナップ)」、普級価格帯でNo.1が「ラクエラ(クリナップ)」というように、クリナップのキッチンで上位を占めています。(リフォーム産業新聞)
ステンレスシンクは凸凹加工で水があたっても上品で静かで、親水性の「美コート」は、水垢がつきにくく、油をたらしても勝手に浮いてくる感動♪(←ショールームで体験済)
ステレスで有名なクリナップですが、実は人工大理石も自社製造しているこだわりっぷり。自社で人工大理石をつくっているのはキッチンメーカーではクリナップとトクラスしかないらしい。
クリンレディはプロの目からみても利便性や耐久性の面で長らく評判でしたが、流石にモノからコトを重視する昨今の「デザイン」「空間」「コミュニケーション」「体験」の風潮にはのらねばということで、培った技術はそのままにデザインバリエーションを追加してきたようです。
特に、アンティークでシックな框組を用いた扉デザイン「ブロンカッセカラー」は一目惚れ。この色を中心に、人工大理石ワークトップも「ナチュラルホワイト」を採用しました。
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トクラス:なめらかな人造大理石は汚れもキズにも強い
トクラスより引用
トクラス(TOCLAS)といえば美しい人造大理石を極めたキッチン。国内で初めて人造大理石を採用したメーカーだけあって、大理石の欠点と思われた汚れや熱、衝撃にも強い。
2013年までは楽器で有名なヤマハの家具・住宅設備部門でしたが、ブランドを「トクラス」に変更。シックな藍色を実現するなどピアノ塗装技術も特徴的です。ヤマハは小型帆船ヨットのメーカーでもありますから耐久性にも優れています。
トクラスで評判の人造大理石のワークトップカウンターは、光がカウンター内部に浸透し、拡散反射して独特の明るさを醸し出す「クラストン」素材。
また、トクラス特有の丸くてかわいい半円形のマーブルシンクは、ライムグリーンやピーチピンクなどパステルカラーにするとさらに映えます。私は木目調でベージュの扉カラーに合う、カフェベージュがお気に入りです。
半円形ですが、主に使用する下側はスクエア形より幅広めですし、上側はあまり使わないので狭さは感じず、丸みの上の部分にコップやお皿がおけるので、ワークスペースとして活用できます。
シンク奥のバックガードからワークトップ、シンク、排水口まで一体成形なので継ぎ目がなく、どこもなめらかで汚れがたまりやすい隅っこがないため、拭き掃除がスムーズなのでキッチン全体を清潔に保ちやすいです。
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タカラスタンダード:評判のホーローの強さとは?弱点は?
タカラスタンダードより引用
タカラスタンダードといえば、ホーロー製のキッチン。金属の耐久性・強度とガラスの光沢の美しさを併せ持つホーロー。キッチン引き出し内部もホーロー製なので汚れに強く長持ちします。
ホーロー表面のガラス質は、重い鍋が当たってもキズつかず、タワシでこすってもキズつきません。ガラスなので、熱い鍋や火を近づけても変形したりせず、汚れがついても染み込まないのでシミになったりしないので、水拭きで簡単掃除。
キッチンパネルもホーローなので、油性ペンで直書きして伝言板としても使える。
また、ホーローの内部は鉄なので、好きな位置に調味料棚やおたまフックをマグネットでくっつけて自由にレイアウトできます。
レンジフードもホーローで汚れがつかず、掃除しやすいのはもちろん、レンジフードも扉カラーと同じ色を選択できるのも嬉しい。
ホーローの弱点といえば、特殊な素材なためか、扉カラーバリエーションが他メーカーと比較すると少ないこと。とはいえ、人気色で既存のインテリアと合わせやすい白系やベージュ、木目調などは充実している。
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ウッドワン:無垢の木を自社で育てるこだわりのキッチン
WOODONEより引用
ウッドワンといえば、本物の無垢材で評判です。
自社でニュージーパインを育て、本物の無垢材を最大の特長としている独特な木質総合建材メーカーで、フローリング、室内ドア、階段など住宅建材、キッチンの扉・パネルにも木の温もりを活かしています。
無垢材は使えば使うほど風合いが増し、色が変化していきますが、これを「経年美化」といいます。
特に、太陽光の中の紫外線によって木材に含まれる変色原因物質が反応することで樹種独特の味わい深い色味に変わっていきます。
ウッドワンでは、ニュージーパイン、オーク、メープル、ウォールナットの4種類の樹種から選べます。無垢材でも樹種が違えば表情や印象も随分変わってきます。
- ニュージーパイン
WOODONEより引用ウッドワンでは、針葉樹であるニュージーパインをニュージーランドで苗木から育てて供給しています。
- メープル
「もみじ」ともいう楓の木です。 - オーク
みんなが知ってるどんぐりがなる落葉広葉樹です。ナチュラルな明るい無垢材。 - ウォールナット
密度が高く丈夫な落葉広葉樹です。重厚さに高級感がある無垢材。
WOODONEより引用
無垢の木だから、調味料や油が染み込みやすく、こまめににメンテナンスしないと、すぐ傷んでしまうのでは?
ウッドワンの無垢材キッチン扉は、自然な風合いは保ったまま水分や汚れに強いウレタン塗装がされているので、油、醤油やソースなど調味料が付いてしまっても大丈夫。さっと拭けばきれいになると評判です。
ウッドワンのショールームでは、無垢材に油やソースを垂らしても、さっと一拭きで綺麗にしてしまう体験もさせてくれます。乾いてこびりついた醤油も、水拭きでさっとおとせます。
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最近のキッチンの共通点は?
家族や友人の家のリフォームや新築があり、主要キッチンメーカーのショールームを一緒に見学しました。どのキッチンメーカーでも共通点としては感じたところは、
- デザイン性に優れ、インテリアとして馴染むカラーが用意されている
相当凝ったデザインにこだわらなければ、カラーバリエーションの少ない低価格帯のキッチンでも、安さを感じない洗練されたデザインを選ぶことができると思います。
これは、「安くて丈夫で長持ち」という機能重視のキッチンを求める時代から、自分らしい暮らしやライフスタイルを重視する時代に変わってきたからでしょう。
特に、耐久力に優れたステンレスキッチンを強みとするキッチンメーカー「クリナップ」のショールームスタッフさんも教えてくれたのですが、時代のニーズに合わせてデザイン性に注力して刷新したのが「ステディア」とのことです。 - 人造(人工)大理石の改良が進み、熱、キズ、シミにも強い
ステンレスと比較すると、人造大理石はデザイン性に優れ、価格は高め。一方で、熱による変形、キズが付きやすい、シミが付きやすいという欠点があると言われていました。
最近では、どのメーカーでも人造大理石の改良がすすみ、これらの欠点にも強く、密度が高くシミが染み込みにくい、もしキズが付いてもスポンジで磨けば再生するなど耐久性が改善されている印象です。
デザインバリエーションも増え、光を透過するTOTOの「クリスタルカウンター」、光の拡散反射で手元が明るいトクラスの「クラストン」など美しい人造(人工)大理石に感動します。 - 掃除がしやすく、日々の簡単な掃除で清潔に保てる
汚れが付きにくい素材に改良されていますが、そもそも汚れがたまらないように、シンクとワークトップの継ぎ目をなくしたり、パーツ同士の境目を直角ではなく緩やかにしたり。コンロのトッププレートとワークトップの段差をなくしたり。
レンジフードなど掃除をするときも自動洗浄機能やパーツを少なくして分解の手間を簡単にしたりする工夫がみられます。
つまり、最近のキッチンは、低価格帯のキッチンだとしても、ある程度好きなデザインに出会えて、丈夫で清潔に保ちやすい。というのが印象です。
ですので、その次に何を優先するのか?
- 価格の安さ
- より自分らしいデザイン
- 料理の効率性
- 家族とのコミュニケーション
- より簡単な掃除のしやすさ
など、それぞれのご家庭ごとにリフォーム後にイメージしている理想の暮らしが違うと思いますから、各キッチンメーカーの特徴を参考に、最適なキッチン選びをしていただければと思っています。
気に入ったキッチンがあったけど、質の高いリフォーム会社はどうやって探す?
キッチンショールームに見学に行ったらステキなキッチンに出会い、今すぐにでもリフォームしたくなった!…けど、工事をしてくれるリフォーム会社はどうやって探そう?
ショールームのスタッフに相談すれば、各メーカーのリフォーム専門部門の工事部隊、もしくは、メーカーと提携したリフォーム会社を紹介してくれます。キッチンメーカーが紹介してくれるのだから、技術力やリフォーム実績など信頼はおけるのでしょう。
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特に、キッチン「シエラ」は、低価格帯で一番よく売れるためか、他メーカーと比較しても割引率が50〜65%にもなるため、ハイコストパフォーマンスで人気です。
全体的に洗練されたシンプルなデザインで、LIXILショールームで比較しても安っぽさを感じません。
人造大理石のワークトップカウンターは「シルフィーホワイト」をはじめ、ベージュやグレーなど5色ですが、どんなインテリアにも合わせやすく、扉カラーは人気色の「スムースホワイト」がおすすめです。
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