毎日使うキッチンのシンク。キッチンメーカーによって機能や特長が違うし、そもそもステンレスと人工大理石の素材の違いは?
デザインだけで選んでしまって、後で後悔しないよう、事前にじっくり違いを比較して調べてみました。
あなたが求めるシンクの特長は?
- 汚れにくく、掃除が簡単なシンク
普段の洗い物の水で、料理クズやゴミが自然と排水口に流れていくので、汚れがたまりにくい。→LIXIL・TOTO・クリナップ - 料理や後片付けを効率的なシンク
シンク上も調理スペースとして活用。下はシンクなので、水切りや汚れを気にせずに作業できる。→パナソニック・タカラスタンダード - 自分らしいデザインにこだわれるシンク
毎日使うキッチンだから色や形、サイズにこだわりたい。→トクラス
各キッチンメーカーのシンクの違いと特徴
LIXIL:段差で流す「ステンレスシンク」とやさしいカラーで丈夫な「人造大理石シンク」
ステンレス:スキットシンク
シンクの奥に段差をつけることで勢いよく水が流れるので、ナイアガラフローといわれる。段差に向かって水が流れ、汚れやゴミも戻ってこないので調理中も後の掃除も簡単。水流が素早く流れるので、節水にもつながる。
洗い物の水で勝手に洗浄「くるりん排水口」
くるくる回るフィンは電動ではなく、普段通りに食器洗いや調理でシンクを使ってるだけで、勝手に「うず」を発生させるのでぬるぬるの汚れがたまらない。排水口内部まで汚れをたまりにくくする。
LIXILより引用
人造大理石:キレイシンク
フェミニンな人気色を選べるやさしい質感。キッチン扉、部屋のインテリアに合わせて好きな色と柄をコーディネートできます。
シンクとワークトップの継ぎ目がないので汚れがたまりにくく、醤油やソースなど色のついた液体も染み込みにくく掃除は拭き取るだけで簡単。
昔は人造大理石は熱や衝撃に弱い印象がありましたが、LIXILの人造大理石シンクは、熱い鍋を置いても変形や変色しにくく、物を落としても傷がつきにくく割れにくいと評判です。
LIXILより引用
まず排水口が奥に隠れているキレイ。シンク底面が平らなので、鍋や食器が置きやすく、余すことなく使えます。
シンクとワークトップカウンターにつなぎ目がないのはもちろん、シンクと排水口にもつなぎ目がないので、汚れがたまりにくく、拭き掃除が簡単です。
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パナソニック:調理も掃除も簡単「PaPaPaシンク」
広いシンクで鍋やフライパンなどの大きなものも洗いやすい、水切りにもまな板や食べ物を置く調理スペースにも使えるスライドネット、カウンターとシンクがスキマレスで汚れがたまらず掃除がしやすいという3つの「ぱっ」を実現した「PaPaPaシンク」
Panasonicより引用
実際、シンク上でスライドできるネットがあるので、ネット上で調理の下ごしらえに使えば、下はシンクなので汚れは気になりません。ネットなので、野菜の水切り置き場にも使えます。
また、奥行きが広く、正面のラックも横に動かせるので、大きな鍋も洗いやすいです。
奥行きが広いのは、普通のキッチンなら水栓があるシンク奥のカウンター部分が無いからなのですが、このカウンター部分が無いので汚れがそもそもたまらず、掃除がしやすいです。
シンクも家電のパナソニックらしい効率を極めたキッチンが印象的ですね。
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TOTO:ゴミが勝手に「すべり台シンク」
シンクに3°傾いているので、水を流したときにゴミや野菜くずがユルユル無駄に泳がず、排水口に向かって勝手に流れていく「すべり台シンク」。
排水口が隅にあるので、洗い物で塞ぐこともなく、スムーズに作業できます。
TOTOより引用
幅広の「水ほうき水栓」で調理中に出てきた野菜くずやゴミを流すと、排水口に向かって「すべり台シンク」でスルスル流れていく感動♪
「水ほうき水栓」も、こんなに水量があるのに節水効果があるとは驚きです。水玉に空気がエアインしているのと、幅広な蛇口のおかげでしょうか。
効率的に後片付けができますし、調理中に水を使っているうちに、勝手に排水口にゴミが流れて片付いています。
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クリナップ:掃除が簡単、どんどん流れるシンク
クリナップより引用
クリナップの代名詞的なキッチン「クリンレディ」の後継機「ステディア」は、料理中に使う水でシンクの中のゴミを排水口にどんどん流してくれる「流レール」を採用したステンレスシンクとアクリストンシンクの2種類から選べる。
- ステンレスシンク
表面のボツボツのエンボス加工により、食器とシンクが接する面を小さくし、汚れやキズが付きにくい - アクリストン(人工大理石)
嬉しいカラーバリエーション。ワークトップと組み合わせることで、さらにコーディネイトが楽しい♪
シンク底面が手前に傾いていて、ゴミが流れやすくなっている「流レール」。
ワークトップとシンクを同じ素材(ステンレス&ステンレス、もしくはアクリストン&アクリストン)にすれば、つなぎ目がないので、ゴミや汚れが淵にたまりにくく、掃除がしやすく、美しく保てます。
洗剤ボトルとスポンジが乗せられる「クリンラック」は標準仕様。ワイヤーがクロスしないデザインなので、角に汚れがたまりにくく清潔です。
ボツボツの凹凸のついた「美コート」加工のステンレスのシンク。水栓の蛇口から流れ落ちた水がシンクに当たる音が静かなことは友人宅でも体験済みです。
触ってみると、丸みのある凸凹なのでモノに当たる面積が少なく、いい意味ですべりやすいので、野菜の切れ端などのゴミも流れやすいし、鍋や食器をシンクの上で間違って引きずってしまっても大きなキズは付きにくそう。油が勝手に浮いてくる「美コート」もショールームで体験済みなので汚れも流れやすいでしょう。
ショールームには、ワークトップもシンクもステンレスを採用しているステディアがありました。触ってみると、同素材なのでシンクとワークトップの継ぎ目がなく、ゴミや汚れもたまりにくそう。
だけど、私たちは扉カラーをアンティークな框組の白にしたいので、ステンレスのワークトップとシンクは合わなそう。どちらかというと、ワークトップもアクリストン人工大理石の白(シュクルホワイト)がいいのではないか?シンクも人工大理石の白にすれば、シンク大理石+ワークトップ大理石の同素材でこの組み合わせでも継ぎ目はなくなるだろう。
けど、人工大理石は一般的にステンレスより熱や衝撃に弱く、色の沈着などあると聞く。いや、クリナップは自社で人工大理石を製造しているほどこだわっているのだから最近の人工大理石は優秀なのでは?
一旦持ち帰り、家族で検討の末、母の当初からの要望である「明るいキッチン」を優先し、シンクとワークトップを白のアクリストン人工大理石を採用しました。
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トクラス:かわいい丸い人造大理石シンクは狭くない?
トクラスより引用
トクラスといえば、人造大理石。国内で初めて人造大理石ワークトップを発売し、40年以上、品質向上にこだわり続けてきました。
トクラスで人気の「キッチンBb」で選べる人造大理石シンクの形は4種類。
定番のH2シンク、コンパクトなAシンク、コンロと壁のスキマを省いてワークトップカウンターを自由に使えるシンプルなBSシンク。これら3種はスクエア型。
G2シンクのみが、トクラス独特の丸みのある半円型です。
可愛らしい丸いG2シンクに一目惚れしてしまいました。明るい木目調の扉カラーに合わせカフェベージュにしました。
とはいえ、上側の丸い分シンクが狭くならないのか?心配もありましたが、よく使う下側はスクエア型のH2シンクより少し幅が広いですし、洗い物のシーンを想像すればわかると思うのですが、上側が多少狭くても気になりません。思ったより広く感じますし、H2シンクと比較しても狭いとは思いません。
また、丸の上のちょっとしたワークスペースに物が乗るので、配膳時のちょっとしたものの受け渡しに便利だったりします。
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タカラスタンダード:シンクの上まで調理スペースで汚れない「家事らくシンク」
タカラスタンダードより引用
シンク上にスライドできるまな板を置いて、切ってるそばから野菜クズを捨てられる。アシストスペースの上では、野菜や食器の水切りに使える。
シンク上まで調理スペースとして使えるので、ワークトップを広く使える。粉や卵、水気の多い野菜などシンクの上で調理すれば、ワークトップが汚れることもありませんので、掃除の手間も省けるし、いつも清潔に保てます。
中段にある穴の空いたステンレスプレートも便利で、茹でた野菜を水切りボールに乗せておいて置いたり、私の家族は麺類が好きですから、麺の水切りにも重宝します。
食材を大量に切ると、料理で使用しないクズも大量にでるので、家族の人数が多いご家庭で「家事らくシンク」を採用すると、切る・洗う・捨てるが効率的に作業が行えると思います。
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ステンレスシンクと人工(人造)大理石シンクの違いと特徴
ステンレスシンクは丈夫なので気楽に作業できる
メリット
- 熱に強い(変色、変形しない)
- 汚れや匂いが付きにくい
- 錆びにくい
- 物を落としても、衝撃を吸収してくれる
- 人工(人造)大理石シンクより価格が安い
デメリット
- ステンレスの金属は見た目が無機質
- シンクに水があたるとうるさい
- 塩分のある塩や醤油を放置すると、錆びることもある
- 錆びやすい空き缶を放置すると、もらい錆することもある
- 水垢が付くと目立つ
「シンクは調理や洗い物など作業をする場所なので、ある程度汚れるもの」と割り切っていれば、ステンレスシンクはそこそこ雑に扱っても長持ちする丈夫さがあり、気楽に使えます。
ステンレスは丈夫で錆びにくいとはいえ、錆びないわけではないので注意です。
食べた後の食器をシンクに放置して残った塩分から錆びたり、空き缶を置きっぱなしにしたりしてもらい錆ができたりした経験もありますが、さすがにこれは、ひとり暮らしのアパートでろくに家事をしなかった私が悪いんです。。。シンクで水を出さない日だってあるので、白い水垢だって付き放題でした。
(錆びてしまった場合には、金属磨きの「ピカール ケアー」が重宝しました。)
常日頃から食べたら洗い物をして、醤油や汚れがこびり付いたらこびりつく前にさっと掃除するなど、毎日普通に使っていれば水垢がこびり付いたり、錆びるなんてことはありません。
ステンレスといえば、クリナップ。1960年代からステンレスシンクを販売し、こだわり続けてきたキッチンメーカーです。
私の実家では、20年以上もクリナップのキッチン「クリンレディ」でステンレスシンクを使っていましたが、まったく問題なく輝いていました。
また、「シンクに水があたるとうるさい」という点は、最近ではシンク表面に凹凸をつけることで静音を実現しているメーカーも見られます。
人工(人造)大理石シンクはインテリアとして空間に馴染む
人工大理石と人造大理石の違い
人工大理石と人造大理石はどちらも人がつくったもので、特徴はだいたい同じ。天然の大理石と比較すると安く加工もしやすいです。
- 人工大理石
ポリエステルやアクリルの樹脂を使用しており、天然石は含みません。形を加工しやすく、着色もしやすいので、大量生産ができるので、人造大理石よりは価格が安い傾向があります。 - 人造大理石
粉砕した天然大理石をセメントや樹脂で固めたものです。仕上げに研磨作業が必要で、樹脂のみで作られた人工大理石と比較すると加工はしにくいです。
人造大理石といえば、国内初の人造大理石ワークトップカウンターを発売し、人造大理石にこだわり続けてきた「トクラス」。
半円形で丸くてかわいい人造大理石シンクが印象的です。
人工(人造)大理石の特徴
メリット
- デザインカラーのバリエーション豊かでインテリアとして合わせやすい
- 水垢がめだちにくい
- シンクに水があたったとき静か
デメリット
- 熱で変形・変色することもある
- 汚れが染み込み変色することもある
- もらい錆で変色することもある
- 経年で黄ばむこともある
- 傷がつきやすい
- 物を落としたとき、シンクが割れることがある
- ステンレスシンクと比較すると価格が高い
最大の特長は「豊富なデザイン」。対面型キッチンなどはリビングのインテリアの一部としてキッチンが馴染みます。
デメリットは汚れやすく変色しやすいことが挙げられますが、最近の人工(人造)大理石は、どのメーカーも熱い鍋を置いても変色・変形しない、汚れが染み込みにくい、傷が付きにくいと謳っており、人工(人造)大理石シンクの改良も進んでいるようです。
実際、私のマンションで10年ほど白い人工大理石シンクを使用していますが、白く綺麗なままです。
熱で変形したことはなく、醤油やソースなど色の付いた調味料で変色することもありますが、普段のスポンジでもだいたいとれますし、しつこい汚れでも水につけたメラミンスポンジでこすればとれます。
経年劣化で黄ばむといわれますが、白いシンクに特に変化はないように思えます。
(もし、10年間シールを貼ったままの部分があれば、多少違いがわかるのかもしれませんが)
【重要】審査済みのリフォーム会社を探すには?
気に入ったシンクのキッチンは選べたけど、リフォーム会社はどうやって探して、何をもとに選んだらよいのか?
できれば、住まいに近くのリフォーム会社で、技術と実績があり、健全な経営をしている会社を選びたい。
提案や価格を色んなリフォーム会社を比較してから選びたいけど、1社1社同じ要件を話すのも面倒だし、煩わしい営業電話もこりごり。
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くるりん排水口を採用し、3ヶ月使ってみての感想は、心配になるほど掃除の頻度も減りました。
そろそろ掃除しなきゃかな?と思って覗き込むのですが、まだへーき♪
電気も使わず、水を使う度に毎回勝手に洗浄してくれるので、洋式トイレの渦のようで、しくみもイメージしやすく、きれいに保つ効果もあります。(キッチンなので、トイレの例えは良くないかもですが。。)