TOTOより引用
実家の浴室バスリフォームで最後まで悩んだのが、価格も機能もほぼ同グレードで人気ののTOTOサザナかLIXILアライズのどちらにするかです。
最終的にはTOTOサザナに決めたのですが、サザナにした理由と、ショールームで体験したTOTO「ほっカラリ床」とLIXIL「キレイサーモフロア」の違いを比較してまとめました。
- リフォーム会社に聞いた「TOTOほっカラリ床」と「LIXILキレイサーモフロア」の違いは?
- TOTO「ほっカラリ床」はやわらかく踏みしめられる畳。転びにくく、転んでも痛くない
- LIXIL「キレイサーモフロア」は滑りにくく、掃除が簡単
- 【体験談】TOTO「ほっカラリ床」とLIXIL「キレイサーモフロア」の違いは、滑りにくさとカビ発生防止の工夫
リフォーム会社に聞いた「TOTOほっカラリ床」と「LIXILキレイサーモフロア」の違いは?
見積もりを依頼したリフォーム会社さんに違いを聞いてみました。
A社
共通点は、どちらも掃除が楽で、寒い日でもヒヤッとしないところです。
TOTO「ほッカラリ床」の特徴は「柔らかさ」です。
畳の感触を再現したそうです。 その柔らかさと断熱の仕組み(自分の体温が跳ね返るしくみ)で、真冬でも床がひんやりしない構造です。
お客さまからは、こどもの体を洗う時など膝をついていても痛くならないという評価もあります。
LIXIL「キレイサーモフロア」の特徴は「汚れが付きにくく、落としやすい」ことです。
汚れの原因となる皮脂汚れ(油分)を落としやすい特殊な表面処理加工がされています。 撥油性によりぬめりの原因となる皮脂汚れの固着を防ぎ、親水性により水を流すだけで汚れを取れやすくしています。
お客さまからは、洗剤を使わずにサッとスポンジでこするだけの掃除で済んでいるという評判もあります。
B社
弊社のお客様のうち9割以上がTOTOサザナ「ほッカラリ床」とLIXILアライズ「キレイサーモフロア」のいずれかを選ぶほど人気商品です。
どちらの商品性能も似ていますが、特に下記はほぼ同性能です。
■冷めにくい浴槽
TOTOサザナ 魔法瓶浴槽
LIXILアライズ サーモバスS
■ひんやりしない床
TOTOサザナ ほッカラリ床
LIXILアライズ キレイサーモフロア
大きな違いは、ほッカラリ床がやわらかいことです。
・膝をついても痛くなりにくい
・やわらかいため足裏で踏みしめやすい
・モノを落としたときの衝撃が緩和される
また、弊社施工スタッフによると、TOTO「ほッカラリ床」の方が床が乾きやすい、という感想もあります。
C社
「お掃除のしやすさ」や「ひんやりしない温度感」は、どちらもあまり違いはないと思います。
ですので、柔らかい床か、固い床か、が違いかもしれません。
また、寒さ対策や断熱を重視されているようでしたら、 バスリフォーム時に窓も「断熱窓」へ交換する、 もしくは内側にもう1枚窓を付けて二重窓にするのはいかがでしょうか。窓のサイズを小さめにしたり、窓を無くしてしまう方法もあります。
断熱窓にすることで浴室内が冷えにくくなり、高齢の方が冬の浴室で起こりやすいヒートショック防止にもなります。
D社
「ほっカラリ床」のほうが床の温かさや柔らかさを感じます。
床に座っても冷たさをほぼ感じません。柔らかいのでもし転んだとしても怪我をしにくいと思います。
「キレイサーモフロア」は、「ほっカラリ床」よりは足の裏が触れた時に少し温かさは劣る気がしますが、表面はザラッとしており泡で滑りにくいでしょう。また、床の目地が浅く汚れがたまりにくく、汚れが付きにくい表面加工も施してあるのが特徴です。
浴槽は、どちらの商品も高断熱浴槽なので、昔の浴槽に比べて保温力は高いです。
掃除のしやすさについては、TOTOサザナはカウンターは外れませんが壁とカウンターの隙間に手を入れて掃除することができます。
LIXILアライズはカウンターを外して丸洗いすることも可能です。
その他には、TOTOサザナは「床ワイパー」機能を付けると、カビ菌が繁殖しにくい「きれい除菌水」を撒きます。
LIXILアライズは、シルクミスト、パワーマッサージ、アクアスプレーなどシャワー機能やバリエーションが充実しており、デザイン性も高いのが特徴です。
TOTO「ほっカラリ床」はやわらかく踏みしめられる畳。転びにくく、転んでも痛くない
「リフォームのプロが選ぶ人気バス2024(リフォーム産業新聞 より)」で圧倒的No.1で評判のTOTOサザナ。
最終的には、母が「ほっカラリ床」気に入りまして、TOTOサザナでリフォームすることにしました。
TOTOより引用
実際に家族との生活で使ってみた感想は、床下に断熱ウレタンフォームが入っているので、うっかり物を落としたときの衝撃も吸収してくれる畳のようなやわらかさ。冬でも足の裏が冷っとせずに、室温に近い温度だと思います。
あたたかいというよりは、冷えにくいというのが正しいでしょう。
床が発熱したり床暖房が入っているわけではないので、冬の寒い日には冷たいですが、床に足裏の熱を奪われて室温よりもさらに冷たく感じることはありません。
朝にはすっかり乾いていますので、カビやピンク汚れ、黒ずみ汚れが付きにくく、掃除も簡単です。表面のとても細かい目地から水が排水口に流れてしまう水はけのよい床ですから、次の人がすぐにお風呂に入るときも、水や石鹸の泡がはけていて滑りにくい。
膝を床について子供の体を洗ってあげたり、膝を床についてお風呂掃除するときも、やわらかいので痛くありません。
「温かさ」は高齢の両親が注意すべきヒートショック対策になりますし、足腰が弱っても、足裏でつかめるので滑りにくいうえ、仮にお風呂で転んだとしても、クッションでやわらかいので怪我の心配が減ります。
毎日1回、きれい除菌水で床ワイパー洗浄
最後のお風呂に入った人がお風呂上がりにリモコンパネルを押すだけで、水を床全体に3往復で吹きかけます。ピンク汚れやカビを防ぐ「きれい除菌水」を最後に吹きかけます。
TOTOより引用
評判の「きれい除菌水」は、水の中の塩化物イオンを電気分解してつくるので、洗剤代や薬品代のコストはかかりません。
LIXIL「キレイサーモフロア」は滑りにくく、掃除が簡単
LIXILより引用
LIXILショールームで「キレイサーモフロア」を触ってみると表面素材がザラザラしていました。
床の溝が浅く掃除しやすい
床の溝が深いと汚れがたまりやすいうえ、掃除のときにスポンジが溝に入らないので汚れが落ちにくいです。
アライズのキレイサーモフロアは、溝が浅いので、スポンジでさっと掃除ができます。
表面に皮脂をはじく撥油性もあるため、皮脂汚れが固着しにくく、水となじむ親水基もあるため、皮脂と床の間に水が入って汚れを浮かせて流しやすい性質です。水を流すだけで汚れも一緒に流れやすくなっています。
断熱層で足裏が冷たくない
足裏の熱が逃げると冷たいと感じるのですが、アライズのキレイサーモフロアは、断熱層があるので、寒い冬のお風呂でも冷たくなりません。
アライズの2つのグレードと違いを比較
Kタイプ:上品なデザインと高機能なハイグレード
- デザイン性のあるメタル調のシャワーと、レザー調ハンドル
- バーの好みのところにシャワーを引っ掛けられたり、水栓やボディシャンプーに座った状態で簡単に手が届く
- スマートエスコートバーで入浴動作が楽
Mタイプ:ファミリー向けに広くてゆったりミドルグレード
- まる洗いカウンターを壁に掛けられる分、体を洗う空間を広く使える
- 目を瞑った状態でも使いやすいレバー式水栓、スイッチ付きシャワー
Kタイプ・Mタイプで評判の共通仕様
- 全身入浴のミナモ浴槽は水面がどこまでも続く。肩周りが広く優雅。浴槽の縁が掴みやすいミナモ浴槽。洗い場側に張り出した特徴的な浴槽フランジが水面の広がりを感じる
- 水道水の塩素を減らす「うるつや浄水」は、肌と髪にやさ
【体験談】TOTO「ほっカラリ床」とLIXIL「キレイサーモフロア」の違いは、滑りにくさとカビ発生防止の工夫
浴槽は、TOTOもLIXILも保温性、滑りにくさ、掃除のしやすさを追求しており、形やデザインも大きさもいろいろなバリエーションがありますが、それほどこだわりはなかったし、どちらの製品にも好きな浴槽があったので、選択の決め手にはなりませんでした。
シャワーも、どちらのメーカーも節水でスタイリッシュなデザインばかりですし、もし実際に使ってみて気に入らなかったり、今後より良い機能のシャワーがあったら、シャワーヘッドだけ交換すればよいと思ったので、シャワーも決め手にはなりませんでした。
ですので、決定打になったのは、お風呂の床です。
サザナもアライズも保温で足裏が冷えにくく、水捌けがよく、汚れにくくて掃除しやすい床をウリにしていました。
実際にショールームで体験した違いを感じた点は、滑りにくさの工夫とカビ発生防止の工夫でした。
TOTOサザナ「ほっカラリ床」の特長
- 滑りにくさ
「ほっカラリ床」は足の指で踏みしめられるので滑りにくい。例え滑って転んだとしても、柔らかいので膝や頭を打って怪我をしにくい。 - ピンク汚れ対策
「きれい除菌水」の床ワイパー洗浄でピンク汚れやカビが発生しにくい
LIXILアライズ「キレイサーモフロア」の特長
- 滑りにくさ
「キレイサーモフロア」はざらざらしているので足が水で濡れていても滑りにくい。 - ピンク汚れ対策
床の溝が浅く、撥油性があるので、水で流すだけで皮脂がたまりにくいのでピンク汚れも発生しにくい
私たち家族の決め手になったのは、「ほっカラリ床」の畳のようなやわらかさを評価しました。
高齢の両親が仮にお風呂で転んだとしても怪我の心配は減りそうです。
また、床に汚れがつきにくいとはいえ、たまには床をスポンジでしっかり掃除したいときに、「ほっカラリ床」なら床に膝をついて掃除していても、柔らかいから痛くありません。長時間しゃがんで掃除するのは膝がきついですからね。
きれい除菌水の床ワイパー洗浄は採用しませんでした。
きれい除菌水は水から生成されるので、別途洗剤料金などはかかりませんが、床ワイパー機能のオプション料金と多少電気代と水道代(毎日使っても月40円程度なので気にはならないが)が追加でかかりますし、もともとウチは長時間換気するからなのか、以前のお風呂の床でもそんなにピンク汚れは発生しなかったからです。浴槽掃除のついでに、床掃除は今でもそれほど苦じゃないかと思いましたし。
使用して半年間経ちますが、
結果、以前のお風呂の床よりも汚れません。
汚れがつかないから、いつもささっとスポンジで床をざっと撫でるくらいで、ほとんど掃除していない印象ですが、取りにくい黒ずみが付いたり、ピンク汚れもほぼなくなりました。掃除係の私と父はとても嬉しく思っていますww
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